いじめ問題を考える際に、このところ急速に普及しつつあるキーワードのひとつが「スクールカースト」。これは、主に中学・高校の生徒間における階層構造を指す言葉です。
カースト上位を占める生徒の特徴は、サッカーや野球など運動能力に優れ、友人が多く、場の空気を支配し笑いがとれる能力を持っていることです。一方、カースト下位の生徒はこの逆で、とりわけおたく系の趣味があることが知られると、その時点でカースト最下位はほとんど決定的なると言われています。いったん下位のカーストにいると認定された生徒が、上位のカーストに移行するチャンスはほとんどありません。
昔もスクールカーストとまではいかないものの、教室に「序列化」は存在しました。いろいろな事柄が見えてしまう時代なので、それが将来への期待をつぶしているのでしょう。 |