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月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 

 〜起業家成功のポイント〜                                            

 日本政府金融公庫が実施している創業融資の平成24年度における実績は、融資件数が19,469企業と前年度と比べ18%増加するなど、融資の件数及び金額はリーマンショック後では最多となりました。中でも、女性起業家資金が対前年度比21%増と、女性ならではの生活に密着した分野での創業が増えています。
 
このように景気の持ち直しとともに起業の動きが再び活発になってきましたが、起業して成功するにはどのようなことが大切なのでしょうか。成功の秘訣を事例で探ってみます。

◆イタリアレストラン

 マーケティングリサーチや人材育成に力を注ぎながら、時代の流れに敏感に対応した店舗を展開しています。変化の激しい時代に、一貫して変わらないのは「顧客本位」の精神です。
 F社では、開店に際して、十分なマーケット調査と「赤字になれば閉店」という大原則を定めました。出店も地区を限定し無理な拡大はせず、人材育成を重視して商品開発、購買、管理部門それぞれにスペシャリストを配置。サラダバーや手ごろな値段のランチ、フリードリンク等の戦略を他社に先駆けて展開しています。
 企業理念は、時流に乗ることを大切にし、企業はお客様のためにあるという考えです。

◆結婚情報サービス

 起業者は、製造業の人事部長だった頃、若手の男性社員から、ここに居ても女性と知り合う機会がないという話を聞き、「結婚は人間にとって普遍的なテーマ。結婚の手助けがビジネスになるに違いない」と確信を深め、退職して結婚情報サービスの会社O社を立ち上げました。
 会社の確保がこのビジネスの生命線であり、新聞広告や書店の紙袋に広告を印刷するなど様々なアイデアを活用して宣伝に努めました。この結果、認知度は徐々に上がり、事業は軌道に乗りました。
 飛躍のきっかけは地方都市への展開です。大手の結婚サービス会社は「都市から地方に向かう結婚ニーズはない」と大都市のみでサービスを展開していました。しかし、O社は「地方が嫌がられる時代ではない。嫁不足が深刻な農家を含む全国どこにでも需要はある」と確信。北海道から沖縄までの全国を対象としました。
 
また、パーティーやセミナー、旅行なども組み合わせ、コンピュータのデータだけでは割り切れない、相性の合う相手との出会いの場を提供するよう努めた結果、会員数は増加傾向にあります。少子化時代を迎え、業界全体は曲がり角に来ているといわれている中、晩婚化や離婚率の上昇などから市場を広げるチャンスはまだまだあると考えています。

◆米飯加工食品製造

 M氏は、中古車を購入しパンの配達業を始めたが利益が伸びない。このような時に、パン屋に寿司のセールスに来ていたH氏と出会います。パン屋に寿司を売り込むのは珍しく、M氏は寿司を売らせてもらえないかと声を掛けました。
 「ひとつの店で10個売れたら」くらいに思っていたものの、意外に売れて客は主婦よりサラリーマンが多く、これがコンビニ弁当の原点となりました。
 その後、幕の内弁当や調理パンの製造販売も始め、売上のシェアも小売店からコンビニに移しました。また、一店ごとの売れ筋を徹底的に分析し、返品率を下げ材料ロスも抑えました。
 
M氏は、パン屋の配達業から事業を育てた経験から、「どんな些細な事業でも創業したら心血を注いで、育てることが大切」と語っています。

◆ペットフード卸

 食品商社に勤めていたT氏は、アメリカでペットフード店を見て、日本でもペットフードは売れると確信し、スーパーマーケットの担当だった彼は、大型スーパーに5段ある陳列棚の1段を空けてもらうよう頼みました。当初は、主婦が小鳥や金魚のエサを買い求めていましたが、2年後にはペットフードも売れるようになりました。
 しかし、食品商社でペットフードを扱うのは抵抗がるということで、独立しH社を立ち上げました。最初は大阪で6坪の土間を借りてのスタートでした。
 自分でペットフードのマーケットを築き上げるという熱意で日夜働き、札幌、名古屋、東京と営業所を拡げ、ペットフードの店より量販店への卸を主体としてホームセンターへの売り場開拓を行いました。また、業界に先駆けて受注システムを開発し、増収増益となりました。
 
「人が作った物を売っているだけでは生き残れない。自分が商品を作って売ることが重要」と捉えています。電子システム化したペットのオークション事業にも進出し、少子高齢化の流れの中、これからがこの事業のチャンスと攻めの姿勢を崩していません。

◆ラーメン店

 「元手がかからず、毎日でも食べてもらえる料理はないか」と思っていた時に出会ったのが、客でごった返していたラーメン店。これだと確信し、ラーメン研究に飛びつきました。
 ラーメンの味を決めるのはスープ。北海道から九州までの名の通ったラーメン店を食べ歩き、自宅の鍋でスープ作りに挑戦しました。自分の舌だけが頼りで、研究を始めて1年半、ついに理想のスープ作りに成功しました。
 開店してからは、歓楽街でスナックのママなどに「100円試食券」を配り、券を持った酔客が来るようになりました。店の評判が口コミ等で広がり、2年後には1日30万円の売上をあげる人気店に。調理場では、従業員に洋食のコック帽をかぶらせたり、店内を清潔に保つことにも気を配りました。このため、男性のみならず女性にも人気のお店となりました。
 
その後、支店も数点出しましたが、各店でスープの味が微妙に異なりました。そこで、工場でスープを1日10トン作り、各店にそのまま配達する方式で味の統一を図っています。「安くておいしいものを食べてお客さんに喜んでもらう」という原点を変えずに日々励んでいます。

◆介護・福祉機器メーカー

 農機具部品製造の下請けだった頃、「父が寝たきりになった」という母からの電話が下請け脱出の機会となりました。孝行したいという思いと、介護は市場規模が小さく大手が参入しにくい分野だと直感。さっそく、両親のために足や背中の部分が持ち上がるベッドを作りました。
 当時、同種のベッドはモーターや構造が複雑でした。これを一つのモーターで作動するように改良しました。他社にない高い付加価値を徹底的に追求する技術力が自信となり、横乗り1台14万円でも売れました。優れた技術で価格決定権を握り、全国で400社とも言われる介護・福祉機器メーカーの中で、独自の位置を占める中堅企業となりました。その後も、一人で入浴できるリフト開発や独自の製品で病院や老人ホームに販路を拡げています。
 ふと思いついたアイデアを描くスケッチブックを常時携帯しており、5年先の製品を開発するために若い技術者と車座で話し合い、新たな製品づくりの試行錯誤を重ねています。
「足の不自由な人は、杖・車椅子を使ってでも独力で働きたい。幸せは病院のベッドではなく、自宅にある」を持論としています。
 
以上の成功者の事例が少しでも創業に役立てば幸いです。

〜得する街のゼミナール〜

 商店街のお店が講師となって専門店ならではの知識や情報、技術を利用客に伝えるという事業が行われています。
 この事業は「まちゼミ」と呼ばれるもので、お店の特徴を知ってもらうことや、お店と利用客とのコミュニケーションを図り信頼関係を築くことを目的に始められました。利用客にとっても、無料でプロの知識が得られたり、新しいお店を開拓することが出来たりといったメリットがあります。また、地域にとってもエリア全体のイメージアップになります。
 
平成24年に愛知県岡崎市でこの事業が始められましたが、商店街の活性化につながるものとして、全国の自治体から注目が集まっています。いまでは「全国まちゼミネットワーク」が形成され、情報交換が行われています。

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