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月刊 花みずき

〈中年期を迎えた日本経済〉
 
〈目指すべき将来像(2030年予想)〉

〈コミュニケーションロボット〉




月刊 経営一番

〜日本人として知っておきたい 「世界激変」の行方〜









編集後記
〜IOT、AI、ロボット〜



業績31の原理

 

  〈中年期を迎えた日本経済〉 

 中年期(成熟期)を迎えた日本経済、各分野で商売の仕方も一変しています。
 日本の経済が低迷していると感じている方が多いと思われますが、中年期を迎えた日本にとって、ある意味で当然の成り行きです。
(青春期から切替えできず)
 人間に青春期があるように経済にも高度成長期があります。
 しかし、このような青春期や高度成長期には必ず終わりがあります。
 一部の例外を除いて基本的に経済はいずれ中年期を迎えます。今の日本は中年期のど真ん中にいます。
 これまで日本は普通より派手な青春期を長く享受しました。今は中年期に入り、経済がぱっとしないと嘆いても仕方がありません。このような状況では、個々の商売をしている人たちが自ら商売を作っていくしかありません。
 かつての青春期(高度成長期)では、たくさん追い風が吹いて事業機会が先に訪れました。人口が増え、物が足りない時代でどんどん買う状況でした。こういう中では、いかに早く確実に機会を掴むかにありました。これによって日本の経済成長がありました。
 しかし今重要なのは、個別企業の戦略の問題であり、日本の成長も個々の企業の戦略にかかっているといえます。今、ごく当たり前の時代になっているにも関わらず、長く青春期があったことから中年期の中でなかなか抜けきれない企業が多くなっています。
 切替えができない企業では、過去の成功に縛られて「ものづくり」で支えるという考え方が強すぎるともいえます。経営は、すべて自由意思に基づいています。「思い込む、甘える、もたれる」といった傾向がものづくり企業には多くなっています。
(長期利益こそが経営の中)
 経営である以上、長期の利益が出るということが絶対条件です。長期利益こそが、顧客満足、雇用、税金、株式など経営の中核といえます。
 ものづくりは、長期利益を実現するための一戦略に過ぎません。大切なのは、良いものの価値を顧客に伝えて、皆がお金を払いたくなるような状態へ持っていくことです。ものづくりを前面に掲げて、ものづくりは上手いが儲かっていない会社が多くあります。儲けるという目的が「良いものをつくる」ということにすり替わっているのです。
 高度成長期は物が足りないので、良いものをつくれば結果的に売上も利益も出ました。これは典型的に青春期の発想で中年期には通用しません。いくら良いものをつくっても、他社と比較して本質的な違いや価値を不断に発見して、それを稼ぐ仕組みに変えることができなければならず、これからの経営の基本といえます。
 高度成長期は、どこの国や地域においても例外的な時期で、これを過ぎた時期が普通の時期です。
 ニーズ(問題解決)に終わりはないのです。中年期の優れた経営においては、ニーズが生み出す問題をいかに捉えるかがポイントになります。
(経営は自由意思が大原則)
 もう一つ大事なのは、経営、商売においては、自由意思が大原則です。自由意思は商売の原点中の原点です。
 そして、経営の基本は当たり前のことを徹底してやるということです。当たり前のことをするにあたって障害が出てきますが、当たり前のことがなぜできないのか自問自答することが、よりよい経営に結び付きます。
 以上を踏まえて、これからの新ビジネスについて、日本全体の流れから見てみましょう。
(日本が力を入れるべき戦略分野)
 日本自体の弱みとして、人口減少・少子高齢化による雇用者の減少、国内市場の減少、社会保障の増加、生産性の低迷・地方経済の疲弊から格差拡大への懸念、エネルギー・環境制約からの持続可能性への懸念、などがあります。
 一方、強みとしては、質の高いリアルデータとして、医療データや現場で得られるノウハウデータなどがあります。この他、世界シェアの高い製品群として、自動車、ロボット、センサー等があり、さらに品質に厳しい消費者市場が控えています。
 これらの弱みや強みから、独自の価値観や文化が生まれていますが、同時に、日本が力を入れるべき戦略分野を特定し、より具体的な戦略として以下のことが考えられます。


 

  〈目指すべき将来像(2030年予想)〉 

戦略分野@=健康を維持する(健康・医療・介護)
(例)・個別化医療・健康ケアで健康寿命10歳延伸(バイオ・ゲノム)
   ・医療・介護地域格差ゼロ(AI、ロボット等)
    技術革新や製品・サービス等の検討が必要ですが、規制制度改革等も必要となります。
戦略分野A=移動する(モビリティ)
(例)・自動走行で移動弱者ゼロ(国内700万人)、事故死亡ゼロ(世界125万人)
   ・災害時物資輸送の緊急対応
   ・渋滞による経済ロス、環境負荷の削減
戦略分野B=スマートに手に入れる(ものづくり、保安、物流小売、農業)
(例)・モノのサービス化。便利で買いたくなる新たなものづくり
   ・多くの新たな担い手・ベンチャーの誕生
   ・デリバリー・サプライチェーンの効率性革命
   ・新たな素材の誕生
   ・高付加価値農作物で遊休農地を減らし、グローバル市場を獲得
戦略分野C=スマートに暮らす(住宅、エネルギー、街づくり)
(例)・一家に1台サービスロボットが普及
   ・家庭のリアルデータを集めた多様な革新サービス(エネルギーのデマンドレスポンス、高齢者の見守り、商品購買予約のサポート等)
   ・暮らしやすく環境にも優しい最先端の街づくり


 

  〈コミュニケーションロボット〉 

 ソフトバンクの「ペッパー」のように人と会話などの対応ができるコミュニケーションロボットについて、K社が行った接客体験の有無や認知状況調査で、次のことがわかりました。
 「実際に体験したことがある」7.1%、「店頭で見たことがあるが、体験はない」16.2%、「テレビやネット等で見たことはある」56.8%、「知らない」20.0%。
 実際に接客や案内を受けた人は「楽しい」67.1%、「親しみやすい」49.4%。さらに接客のイメージは、「面白い・楽しい」25.6%、「ユーモアがある」22.2%とする一方、「マニュアル通りの接客」23.3%、「ぎこちない」20.8%等もありました。
 体験した人は少なく、好意的に見ているが技術的には発展途上、という評価のようです。


               

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