トップページ 会社概要 経営理念 業務内容 所員紹介 アクセスマップ セミナーご案内
月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

朝を制するものは人生を制す(丸山敏雄先生)、財務を制するものは企業を制す(井原隆一氏)大変好きな言葉である。
“資金は企業の血液”、“財務の健全化は企業体質の強化”の視点から、考察する。

中小零細企業の定義はいろいろあると思われるが、資本金1億円以下の会社等事業所を中小零細企業と称すると、全事業所の約99%が中小零細企業と言われる。又、全従業員数のうち、78%がこの中小企業に所属していると言われる。

私たちの日頃の会話の中で「中小零細企業は所詮うだつの上がらないもの」、「銀行もなかなか相手にしてくれない」、「運転資金、設備投資資金等、資金に追われるのが中小零細企業の宿命」など、中小企業経営者から良く聞く言葉である。しかし、当事者でなく客観的に聞いていると、そのように最初から決めつけるべきものでもないようであるし、決めつけてはならないようである。今日、大企業として大成している企業のうち多くは最初は小企業である。例えば、松下電気やホンダ、ブリヂストン、大和ハウス工業など、多数存在する。"時代が違う"、"戦後すぐに創業していれば"、"高度経済成長期にのっていれば"、等々、中には時代錯誤ではないかと強調する者さえいる。もう一度周りを見回わしてみると、この数年で成長している企業が結構存在する。あの建設会社、あの清掃会社、あの販売会社、あのソフト会社、多数あるではないか?


それぞれ成長している会社の経営者の心構えは「中小零細はうだつのあがらないもの」とは考えていない。上場して大企業になれるかどうかはともかく、やり方次第で大きく成長すると考えている。積極的プラス思考人間である。やはり、「中小零細はうだつの上がらないもの」、「時代の違い」ではなく、「心の違い」であるようだ。

資金は血液である

最近の企業倒産数はおびただしい数である。中には創業100年以上の老舗も数多く含まれているようだ。企業の資金枯渇は、人体の貧血に等しい。貧血が頻繁になれば生命にかかわってくる。企業も資金が枯渇するに従って、経営活動も鈍り、従業員の士気も落ち、内外の信用が失墜するなど悪循環に陥る。

資金調達(=輸血)の道を失えば、不渡り等の倒産に追い込まれる。1億円の不渡りも1万円の不渡りも、不渡りには変わりがない。黒字企業であっても赤字企業であっても同じである。輸血ができなければ死に至るのと同じである。経営とはこういうもので、当たり前のことであるが、経営者は常にその認識をもって経営にあたらなければならないと思う。

財務の健全化は企業体質の強化

財務の健全化、すなわち資金(=血液)が順調に流れる経営を目指すには、企業の体質を見直す必要がある。人間の体質改善と同じである。

中小企業でも成長優良企業の共通点は、財務・経理部門の地位が、生産部門・販売部門と均衡していることである。これに対して、財務部門が常に"従"の立場におかれ、他部門の尻拭い的存在、裏方的存在としか認められていない現状が中小企業には多々見受けられる。
経営者自身が軽視しているからである。経営者がこれを軽視すれば、生産部門は、財務の人間などわれわれが養っているようなものぐらいに考える。権力が強まり、財務部門からの指示などに耳をかさなくなる。予算統制など有名無実になる。 販売、生産資金に事を欠くようにでもなれば、それは財務の無能として自ら省みることはない。財務部門に同等の権力があれば、調整やブレーキをかけることが可能である。財務部門の最も恐れることは資金ショートである。これを防ぐ為、財務部門の役割に認識を持ち、体質改善、強化をする必要がある

企業経営の失敗のタネは好況の時に蒔いている。

企業経営の失敗例の結果は不況の時に現れる。すなわち倒産が多くなる。一見原因も不況(売上の減少、貸倒れ等)ととらえやすいが、好況の時期、インフレ時期に失敗の種を蒔いていることが多い。バブル期を経て今日の経済情勢を見ると、好不況の循環の中に企業経営の失敗の原因が好況の時にあることがわかる。好況時の甘い計画の設備投資等に起因することが多い。計画が緻密でなくとも資金調達が安易にできる好況期には、安易に積極的になりやすいムードが醸成されやすい。あるいは、本業以外の分野への投資、過剰な資金運用である。



そもそも、経営者の心構えが好、不況により大きく変わることに起因すると思われる。デフレ期には売上も伸び悩み、利益も出なくなる。自然に心も引き締まり、不況切り抜けの為に全力投球することになる。



インフレになれば商品在庫を値上げしても売れる。所有不動産の値上がりで借金の担保余力も増すことになる。さらに、インフレ急進ともなれば換物運動が起こり、商品が売れ出す。買い溜めなどの仮需要も増大するなど一時的な恩恵が得られるため、自然に心構えも緩やかになる。

しかし、こうした恩恵は一時的でしかない。インフレのあとはコスト高となり、インフレ抑制措置も講じられることになる。反動不況に見舞われることになるはずであるが、これに気づかない。気づいても反動に備えることを忘れるのである。

好況の時には、特に業界の今後の展望や自社の業界内での位置付け、方向性を検討する必要がある。その上で中長期経営計画を策定し、好不況に耐えられる必要十分にして柔軟な設備投資が望まれる。

『企業発展、自ら成長の芽を食いちぎるものは、安易・得意という心の虫、薬は危機感』 (井原隆一氏より) 

次回につづく


Copyright (C) 2003 安蒜俊雄事務所 All Right Reserved.