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月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 経営一番 NO.128  2005年10月

  《人口減少社会のビジネスチャンス》   ・・・前月号のつづき

 
「携帯電話」と「冷蔵庫」に学べ!

もっとも、こうした戦略や工夫は、既存の商品やシステムを、「飽和・濃縮型社会」に対応できるよう改善・改良するための処方に過ぎない。縮小する市場に対応していくには、全く新たな市場を切り拓く努力も不可欠である。 これは一見、荒唐無稽に聞こえるかもしれないが、すでに我々は成功例を持っている。80年代後半に登場し、2004年には累計で約4,319万9,000台もの出荷があった携帯電話だ。なぜ携帯電話は新たな市場を築くことができたのかを分析すれば、新市場開拓のヒントが得られる。

携帯電話は新しいコミュニケーション・ツールとして登場したが、果たして今もそうなのか? ある調査によれば、学生は一日のうち、2時間半から3時間半も携帯のモニター画面を眺めている。そして、その2〜3時間のうち、通信用に割いている時間は、おおよそ20〜30%に過ぎないという。残りの時間は中の通信記録を見たり、ゲームをしたり、手帳を確認したりしているらしい。さらに、最近は財布機能やGPS(全地球測位システム)機能を搭載した機種まで登場してきた。つまり携帯電話は、使う人によって、電話にもなれば財布や地図、時計、カメラ、ゲーム機にもなる存在なのだ。

「ちょっと使い方を覚えたり、工夫したりするだけで、本来の機能や目的以外の分野でも活用できる」という携帯電話の特徴。これこそが、今の携帯市場の成長を生み出した原動力だと考えている。

この特徴は携帯電話特有のものではない。例えば冷蔵庫。普通、冷蔵庫と言えば、中に食料品や飲料、氷が入っている、というのが一般的なイメージだ。ところが、実際のユーザーの冷蔵庫を覗いてみると、化粧水や現金、印鑑、通帳などが入っていることがある。なかには、腐敗を防ぐため冷凍庫に生ゴミを詰め込んでいる例すらあった。つまり冷蔵庫は「金庫」であり「化粧箱」であり「ゴミ箱」なのだ。このように、マニュアルにないやり方で商品を使うのが本当の生活者だ。ちなみに、某家電メーカーはそうした実情を受け、ユーザーが冷蔵庫を"活用"しやすいように、小さな仕切りのある冷蔵庫を作り、単身者用冷蔵庫の売上げを伸ばしているという。

 

文化は人口減少世界においても成熟

 

過去にこの国は、何度も人口減少社会を体験している。そして、人口減少社会においてこそ文化は成熟し、生活は豊かになった。浮世絵が生まれ、藩校や寺子屋によって識字率が向上したのは、人口が減り続けた江戸時代中期だった。単なる印鑑入れであった印籠が、漆芸や象嵌などの最新技術をふんだんに盛り込んだ芸術品として昇華し、持てはやされるようになったのもこの頃である。ならば、我々も"現代の印籠"となりうるような商品や新市場を開発・開拓し、寛政・化政期にも劣らぬような、成熟した文化の形成と技術の蓄積を目指さなければなるまい。
       (ニュース出所 予測エイジ2005.8月号)

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