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月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

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・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 経営一番 NO.134   2006年4月

 『昨日の自分を忘れる』 天才イチロー

 

「イチロー、WBC出場」のニュースを見て、テリー伊藤氏はこうつぶやいた。「イチローがなぜ天才なのか、その本当の理由がわかったよ。ビートたけしさんと同じだな」。果たして、天才イチローの真のすごさとは?

■ 「日本のために俺はやる」

「王監督に恥をかかせるわけはいかない」。イチローはそう言ってWBC(ワールドベースボールクラシック)に懸ける強い意気込みをみせた。出場を辞退する選手が続出した日本代表のなかにあって、どちらかというと個人主義の匂いがするタイプのイチローが、「日本のためにやる」という姿勢を示したのは意外だった。

イチローという選手は、その飛び抜けたレベルの高さのあまり、「いつでも自分自身との内なる戦いを黙々と続ける孤高の天才」というイメージが強かった。これまでイチローの「誰かのために戦う」という発言は一度も聞いたことがなかったし、そういうウエットなメンタリティーとは無縁の選手なのだと思っていた。

おそらくイチローは5年間、海外でプレーしたことで愛国心が強くなったのだろう。メジャーリーガーとして、年間262本という誰も追いつけないような大記録を打ち立てた彼が、次なる戦いとして選んだのが、各国代表に散らばるメジャーリーガーたちを敵に回し、日本野球のパワーを見せつけて勝つことだった。つまり、自分自身がいちばん燃えることができる新たな場所をWBCに見出したのだ。

■ 「昨日の自分に興味がない」

これまでのイチローを見ている限りでは、彼は引退したらきれいに野球から離れて、あとは好きなことをして生きていくのではないかと思っていた。しかし、今のイチローを見ていると、日本への思い、そして、野球への恩返しをしたいという思いが伝わってくる。きっと、「現役を離れても野球界のために役立ちたい」という気持を持ち始めているのではないか。 そして、こうした変化の根本にあるのは、「昨日の自分に興味がない」ということだ。「個人主義者で自分の世界を追求するイチロー」という自分は、もういらない。新しいイチローは、「自分以外の何かのためにプレーするイチロー」なのだ。

実は、この「昨日の自分に興味がない」というのは、天才の条件の一つだ。天才は基本的に昨日の自分を信じていない。たとえ昨日、何を成し遂げようとも、昨日の自分を皆が賛美しようとも、本人はすでにそこに興味がない。もう「次」を見ているのだ。イチローが正月の『古畑任三郎スペシャル』に俳優として出演したのも、そこにあると私はみている。

たしかにイチローは、大の古畑任三郎ファンだから喜んで出たという面もあるだろうが、それ以上に彼自身、「次のイチロー」をあの場に求めたのである。「求道者イチロー」という昨日の自分なんかもうイヤなのだ。求道者なんかもうやめて、次はハリウッドでデビューしよう。ブルース・リーやジャッキー・チェンのように大スターになるのも夢じゃない。天才イチローならば、そう考えても何の不思議もない。

たとえば、ビートたけしさんも、そうやって常に次の自分をつくってきた。漫才で大成功した次はピン芸人として活躍し、たけし軍団をつくり、俳優として映画やドラマに出演し、作家としてエッセイや小説を書き、映画監督として世界のキタノになる…。昨日の自分に恋々とせず、常に次々と新しい自分を見つけていく。だからこそ、ビートたけしは天才なのだ。 次号へつづく

          (ニュース出所  THE21(3月号) )

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