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月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 経営一番 NO.142 2006年12月

「ワーキングプア」がもたらす未来

〜“弊害”か、それとも“活力”か〜

日本の社会はすでに、ワーキングプアの存在を前提に今後を考えなければならないところにきている。今すべきことを、格差問題に詳しい東京学芸大学教授・山田昌弘さんに聞いた。

 

 

■ 低賃金な単純労働は減らない



ちゃんと働いているのに貧しい。そんな人達がなぜ生まれたのか。原因の一つは、誰がやっても同じ、単純で低賃金な仕事が増えたことです。
ファーストフード店の店員やクリーニング店の受付、運送会社の仕分けや配送、街頭でのティッシュ配りなどがそうですが、国内外の厳しい競争にさらされている企業はもう、こうした仕事のためにわざわざ正社員を採用しません。彼らをみんな正社員にすると、ハンバーガーは1,000円になってしまいますから。

もちろん昔も、単純で低賃金な仕事はありました。でも、それは主婦と学生、社会人になったばかりの新人社員たちで十分に賄える量だった。しかも、主婦には夫が、学生や新入社員には親がいて、彼らは自分の収入で生計を立てる必要がないんです。
でも、情報産業を中心としたニューエコノミーの到来で、高度な知識や技能を必要とする生産性も賃金も高い仕事と、単純で生産性も賃金も低い仕事が生み出された。前者はほんの少し、後者は大量に。

主婦が、低賃金の仕事に甘んじながらもプライドを保てたのは、自分は家のローンや子供の教育費のために働いているという自負があったからです。低賃金なんだから生活を切りつめる、ということよりも自分は必要不可欠な存在ではないのだと思うことや、将来への展望が開けないことの方が辛いものです。ワーキングプアは、精神的にもプアなんですね。

   
新たな職種の創出が不可欠
 

だから企業は、社員が単純労働要員として働く「期待されない時間」を短くすることを考えないと。働く人も「期待される人になること」を意識した方がいい。昔、独身時代は実家に暮らし結婚後は退職することを前提に「一般職」という職種を作ったように、ワーキングプアの存在を前提にした職種や制度の創設も必要でしょう。
ワーキングプア予備軍は、あらゆるところにいます。若いワーキングプアはしばらくの間、親世帯の中に隠れていた。私はそれを「パラサイト・シングル」と名付けましたが、今は彼らをパラサイトさせていた親の方もリストラされたり、高齢化したりして、余裕を失うものも出てきた。ワーキングプアが一気に顕在化したのはそのためですが、今も地方では多くがパラサイトしているはずです。

問題は、ワーキングプアの増加が社会にどんな「弊害」をもたらすのか、はっきりしないこと。ネット書店で本を注文する人は、その注文を受けて広大な倉庫から本を探し出し、箱に詰めて発想する人を見ることはありませんよね。見なくて済むようにできていることがさらに、問題の根深さを示しているのだと思います。
(ニュース出所 AERA 10月23日発行)

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