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月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 経営一番 NO.156   2008年2月

〜イノベーションに大事なのは技術ではなく勇気だ〜

 ヨーロッパに行くたびに感じるのは、日本のデジタル製品の存在感の減少だ。日本の技術力が落ちているからという人もいるが、それは違う。技術力が最も問われる大画面の高画質テレビはいまだに日本ブランド優位だからだ。マーケティングの問題はあるだろうが、もっと根本的なレベルでニーズとの間に溝ができているように感じる。

 
■お客を信じ、参加してもらう

 最近訪れたフランス最北部の都市リールでスーパーのレジ端末を見て感じたのは、日本メーカーの狙いと人々のニーズの違いだ。
このスーパーは15haの農場を背後に抱え、100万人都市に囲まれた農場テーマパーク的な色彩をもつ。とはいえ、この農場で取れた農産物は5〜10%で、品揃えは郊外型食品スーパー並に豊富だ。初年度より黒字の大成功の秘訣は、従業員20人という徹底した省力化にある。
なかでも省力化に貢献しているのが、お客を信じ、店の運営に参加してもらうという基本コンセプト。もちろん協力の分、商品価格に反映して割安になり、お客も集まるわけだ。

 もっとも力を入れたのがセルフスキャンレジ。バーコードで商品種はスキャンするが個数は客が入力。支払は銀行カードのみで、レシートはメールで送るのみで紙はないが、不正な入力は0.5%しかない。最初に銀行カードとメールアドレスを登録し個人特定されているのも、不正に対する抑止力になっているだろうが、ここまで客を信用すると、客はほめられた気分になって裏切らないという。そのため、端末は完全自作。中古パソコンとカードリーダー、バーコードリーダーとタッチパネルで作った端末で、筐体は廃物利用。1台数十万円もかかっていない。日本の無人直売所が情報技術で武装し、新しいビジネスモデルで復活したようなものだ。

 
■完全性を目指す日本

 いまだに田舎に直売所があるように、日本のお客がフランスよりミスや不正が多いとも思えない。問題はむしろ、店も客も完全性を目指す国民性にあるようだ。何よりも、やり方を変えたくないという強い社会的慣性力がある。
情報が本質の処理については、どのようなことも既存技術の組合せだけで、それこそフランスのスーパーの社員が自作できるところまで現代の情報処理技術は進んでいる。そのときにコストを決めるのは、実は技術ではなく、やり方を変える「勇気」だ。

  この食品スーパーは、実は単なる農家の副業ではない。地元から世界に広がった大手スポーツ用品量販店チェーンの創業者の御曹司が独立の第一歩として始めたビジネスだ。だから、随所に新しい工夫がある。そして、このモデルで全国展開を目指している。
とはいえ、そのイノベーションはどこかの大手ビジネスコンサルに任せたようなものでなく、手づくり感にあふれている。父親の会社もそういう等身大の工夫から世界企業になったという。
   (ニュース出所 2008・1月 経営予測エイジ)

            
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