トップページ 会社概要 経営理念 業務内容 所員紹介 アクセスマップ セミナーご案内
月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 経営一番 NO.168  2009年2月

〜大統領選 勝利の鍵は 『データベースマーケティング』〜  その1

 
アメリカ合衆国の大統領選挙で、大方の予想通りに勝利を収めたオバマ。勝利に導いたのは、きめ細かなデータベースマーケティングと“一言”の重要性だった。


■選挙キャンペーン2.0とメディアを駆使した歴代の選挙戦

 08年11月4日、アメリカ合衆国の大統領選挙は大方の予想通り、オバマが勝利を収めた。今回は、SNSや自身のWEBサイトを駆使したキャンペーンが注目を集めた、2年にも及ぶ長い選挙戦をマーケティングの視点で振り返ってみよう。

 これまでも、それぞれの時代に登場したメディアをうまく使いこなした候補者が選挙戦を有利に運んだ。なかでも、アメリカの“テレビ大統領”として認知されているのがケネディ。初めてのテレビ討論で、ニクソンとは対照的にテレビ映えのする外見で、国民の心を捉えた。映像の力を最初に認識したのが彼だった。

 インターネットを初めて資金集めに使ったのは、04年民主党予備選候補者ハワード・ディーン。しかし、「選挙キャンペーン2.0」と称される程、インターネットを戦略の軸として見事に使いこなしたのはオバマが初めてだ。2500万人のサポーターを集めたオバマのサイトはフェイスブックで一番人気となり、ユーチューブでも、1800本の動画がオバマ陣営によって配信された。オバマは経験もコネもなかったが、6億ドルという桁外れの選挙資金と、敵を圧倒する数のボランティアをインターネットで集め、確実に地盤を固めていった。サイトに登録した支持者には、年間400通ものeメールを送信。メールなら経費も殆どかからず、登録者の重要なデータベースを構築することもできるからだ。オバマは就任後もこのデータベースを武器に、市民に政策を訴え、支持を仰ぐと言われている。今後は、メールがホワイトハウスと市民をつなぐ媒体として利用されるのだ。

 

■オバマ陣営に勝利をもたらしたデータベースマーケティング

 アメリカの大統領選では、各州の勝者がその州の選挙人票を総取りする決まりなので、各選挙区でのきめ細かい活動が欠かせない。そこで、地域に根ざしたキャンバシングと呼ばれる草の根的運動が重要になってくる。キャンバシングとは、ボランティアが登録名簿を頼りに戸別訪問や電話で支持者にコンタクトを取る活動。敵陣営の支持者にアプローチすることはなく、あくまで現在の支持者に投票に行くことを約束してもらうことが目的だ。

オバマ陣営は、この活動に力を入れた。訪問先では詳細な情報を集め、それをデータベースに打ちこむ。名前、住所、職業、収入、人種、家族構成などデモグラフィのほかに、好みのワインから車のブランド、余暇の過ごし方など消費者情報も含まれる。両党とも有権者2億人の85%ほどのデータベースを構築している。さらに、交通手段のない支持者がいると分かれば、投票日に送迎車を差し向けるほど緻密な活動を行うのだ。

 
■国民に訴える一言の重要性 キャンペーンメッセージの力

 ロッサー・リーブスが提唱したUSP(unique selling proposition)をご存知だろうか。広告活動には、商品の特徴、ライバルとの違いを言い表す“一言”が重要になるという考え方だ。今回の大統領選では、オバマには国民に訴える一言があった。それが「チェンジ」だ。いつ終るとも知れないイラク戦争、閉塞感漂う経済、原油価格の上昇、そのどれにも国民は嫌気が差していた。それをチェンジするというのだから、国民の期待が高まっても当然だ。対するヒラリーにもマケインにも、その一言がなかった。

      
       次へ

Copyright (C) 2003 安蒜俊雄事務所 All Right Reserved.