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月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 経営一番 NO.169  2009年3月

〜「改革」が日本を不幸にした〜     

 中谷巌氏といえば、構造改革の急先鋒の経済学者だったはず。小泉改革に与えた影響も大きい。その中谷氏が、改革の一翼を担ったことを懺悔している。新著「資本主義はなぜ自壊したのか」(集英社インターナショナル)では、市場主義一辺倒では社会は分断され、日本人は幸せになれないと断言した。


■改革派として活躍 今は「改革」に疑念

 中谷氏は、長年、米国流の「規制のない自由な経済活動」を重視する「改革派」として活躍してきた。小渕内閣では「経済戦略会議」議長代理として竹中平蔵氏らと共にまとめたさまざまな提言は、後の小泉構造改革に盛り込まれた。
「私が『改革』に疑念を持ち始めたのは、政治から距離を置くようになったここ7、8年のことです。そして今は、『アメリカ流の構造改革は日本人を幸せにしない』という、確信に近いものを持っています」

 

■日本は「安心と安全」が脅かされる社会に

 中谷氏の原点は、1969年〜74年のハーバード大学留学。米国の豊かで寛大な姿に魅せられ、市場主義的な世界観に没頭した。
 「私はアメリカかぶれになって帰国しました。規制を排し、経済活動を市場に委ねることが経済を発展させるという『新自由主義』を信じて、構造改革の片棒を担いできました。しかし、いわゆる『グローバル資本主義』(「米国型金融資本主義」)がもたらしたのは、金融危機であり、環境破壊や、貧困層の増大でした」
 「例えば日本ではこの10年間に、年収200万円未満の貧困層が200万人も増えて1千万人に達しました。実に4世帯に1世帯が貧困層です。

 一方で、異常犯罪は多発し、公共事業の削減などで地方経済は壊滅状態。苦しんでいる人達へは『自己責任』という冷たい言葉。医療の崩壊。日本を支えてきた人々の尊厳を踏みにじる後期高齢者医療制度。増加するうつ病や自殺。『安心と安全』が脅かされている」
 「私は、改革の全てを否定している訳ではありません。評価する点もある。しかし、その結果、村のたった一つの郵便局が採算が悪いと廃止されてお年寄りが困っているとしたら、そこにどんな意味があるのか。かつての私は『改革』の片面しか見ていなかった」
 「竹中氏のように今なお、『改革を徹底すれば、問題は解決される』と考えている人もいますが、私はそうは思いません。何故なら、この危機的な状況は、グローバル資本主義の本質によるものだと思い至ったからです」

 
■グローバル資本主義の「本質」とは何か

 「一言で言えば、グローバル資本主義は、世界経済を著しく不安定化すると共にエリート層に都合のいい大衆支配や搾取のツールになっています。例えばサブプライムローン問題では、このローンを作り出した(貸し出した)側は、危険性を熟知していた。しかし、金融工学を使って、この債権を優良な金融商品に見せかけ、マーケットで大量に売りさばいた」

      
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