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月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 経営一番 NO.170  2009年4月

〜 宗教を学ぶ 『武士道』という宗教性 〜

 1990年に初版が出版された新渡戸稲造さんの著書『武士道』は、元々は英語版で出版されたそうですが、なぜ英文で書かれているのか。新渡戸さんはその理由を「武士道第一版への序文」に書いています。1889年に、ベルギーの著名な法学者、故ラヴレー氏との会話が宗教の話題に及び、「あなたたちの学校では宗教教育はないのですか」と氏が尋ねられた。「ありません」と答えると氏は驚き、「では、どのようにして子孫に道徳教育を授けるのですか」と繰り返した。それで、「日本には武士道という素晴らしい考え方があって、「それが日本人の高い道徳の基礎になっている」と伝えようとしたんですね。

 日本では戦前まで、読み・書き・そろばん、そして修身(現在の「道徳」にあたる教科)が典型的な教育・教養の基盤でした。しかし本当に大事な価値は、子供の頃に、親や先生が無理矢理教え込まないといけないんですね。物心つくまでは身体に教える、物心がつくようになったらいって聞かせるんだそうです。そういう細かいことが『武士道』には載っています。

 実は『武士道』には、宗教と共通する点があります。正しい宗教というのは、「真・善・美」の三つが普遍的に備わっているべきものです。それがきちんと備わり生かされていれば、宗教性があるということになります。そして『武士道』の中には、宗教性が立派に備わっています。

 一つずつ説明していきますと、まず「真」で、反対が「偽」。意味は「ものの道理にかなっていること。嘘偽りがないこと」。つまり「合理性」です。「善」は「倫理性」で反対が「悪」。しかし「善悪」という対称概念には、普遍的と必ずしもいえないところがあり、国によって善悪が真逆の場合があります。そして「美」は芸術性。美しいもの、調和のとれたもの。その反対が「醜」ですが、「美醜」も人それぞれです。

 武士道教育で最初に子供に教えることは、「廉恥心」(清らかで恥を知る心を持っていること)です。私の子供の頃を振り返ると、おかしなことをしたら、親からはもちろん、近所の人たちからも、「おかしなことをすると笑われるよ」「親が恥ずかしく思うよ」というようにして「恥ずかしい」と教えられました。特別に学校で教わらなくても、日頃から、この「恥を知る」心や、「真・善・美」に欠ければ欠けるほど、恥ずかしい思いをせざるを得ないということです。

◆現在に通じる「武士道」

 日本に古くからあった随神(かんながら)の道、神道、そして538年に仏教が伝来し、それを基盤に、江戸時代には儒教等の教えが取り入れられ、日本独特の精神ができあがります。そこで普遍性を持った「真・善・美」というものがちゃんと含まれているとするならば、あえて学校で道徳や倫理を教える必要はない。あえて宗教と呼ばなくても、しっかりと宗教性を持った道徳・倫理教育が行われているのです。すると、日本にも立派に、宗教と呼んで差し支えないものがあるということですね。『武士道』は明治時代に出された本ですが、書かれている価値観は、今の時代にも立派に当てはまるものだと思います。

  (ニュース出所 リベラルタイム 2月号)

      
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