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月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 経営一番 NO.172  2009年6月

〜 貧困層が1000万人超 今一度、1億総中流の社会を 〜

 三菱UFJリサーチ&コンサルティング理事長の中谷巌氏が、昨年末に出版した著書「資本主義はなぜ自壊したのか」が話題を呼んでいる。長年、構造改革の重要性を説いてきた中谷氏が「構造改革だけで人は幸せにならない」と主張を軌道修正したからだ。「経済学だけで社会全体を論議することに無理がある。社会の一体感を取り戻せ」という中谷氏の訴えである。

◆ロジックだけでは組織を動かせない

―小渕内閣の経済戦略会議議長代理として構造改革の旗振り役だった中谷さんが、自らの著書で市場経済の行き過ぎを指摘されています。従来方針の「転向」に話題が集まっていますが。
中谷 これまでアメリカ型の経済論理に従って議論して、マーケットメカニズムさえきちんと機能すればいい社会が来るという錯覚があった。しかし、経済学だけで社会全体を議論するのは、大変無理があると言うことなんですね。

―つまり、経済学だけでは社会を計れない?

中谷 ええ。アメリカの経済学と言うのは、基本的にロジックの世界。しかし、ロジックでうまく説明できないことはたくさんある。社会の中で、みんなそうした不合理、不条理な部分を合わせ持ちながら生きている。だから、経済学の論理だけで物事を判断すると、事実の3分の1くらいしか議論できないと感じたんです。

―経済学には社会という要素が入っていなかったと。
中谷 はい。私自身も経済学の勉強しかしてこなかったので、歴史や宗教、文明論のような分野も学ばないと説得力がないんじゃないかと思い、ここ十年くらい考えていたんです。そもそも経済学はアメリカで考えられたものですから、個人主義的な前提がある。自分の幸せは自分が知っているという前提があるが、人間はそんな確立したものではなくて、歴史とか社会のしがらみによって、色々な影響を受けている。だから、そもそもの前提がおかしいと感じたんです。実際、ロジックだけでは組織を動かせない。もっと大きな「人間力」のようなものがないと、リーダーシップが発揮できないです。

 

◆人間とは何か?

―改めて、「人」とは?
中谷 私は民主主義の最大の欠点は、今現在生きている人に全ての決定権を与えていることにあると思う。しかし、先祖がつくってきた制度や価値観、文化に支えられて、現在の私たちがある。だから、先祖が歩んできた道のりを謙虚に見ていく必要がある。だからやっぱり、人間とは何かと言う根源的なところに戻りますね。
私は今、多摩大学で「40歳代CEO育成講座」というのをやっています。こういう話をすると、なんで宗教の勉強をしなくちゃいけないんだと、きょとんとされますが、次第に彼らの心の空洞部分に入り込んでくる。日本の戦後教育はそういう歴史を教えてこなかった。私もアメリカに留学した時、あまりに日本のことを知らずに恥をかいたことが何回もありますよ。

―それは他の留学生を見てわかるんですか。自分のアイデンティティーが少ないと。
中谷 ええ。みんな自分の国のことをよく知っている。日本人だけがあまり知らないんですね。ほとんどの西洋人はギリシャ神話を知っているが、多くの日本人は日本の神話を知らない。西洋神話のトップがみんな男性であるのに対し、日本の神様のトップは天照大神。実は、神話のトップが女神というのは非常に珍しいんですよ。


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