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月刊 花みずき

商店街の現状と課題
 
 ・円滑化法の廃止後は

 ・S電気店・店主の話
 


ワンポイント
印紙税の軽減措置拡充と
非課税範囲拡大

月刊 経営一番

中高生52万人を蝕む
「スマホ亡国論」

・学校に行けない重症患者

・取り上げると大暴れ
・どこからが依存か
・技術と追いかけっこ
・東アジアは“依存先進国”

編集後記
 〜時泥棒〜



業績31の原理

 経営一番 NO.224  2013年10月
〜なぜ中国で問題視されるのか〜

◆シャドーバンキング

 中国でシャドーバンキングが問題になっている。シャドーバンキングが横行し、野放しにすれば中国バブルは崩壊、世界経済全体に悪影響を及ぼすとの懸念も出ている。

 シャドーバンキングという言葉は以前から金融界の一部で使われていた。正規の金融機関の金融業務に対して、正規の条件を満たさない取引がシャドーバンキングだ。銀行ではないという意味ではノンバンクと似ているが、ノンバンクは法令に従い金融当局の監視や指導も受ける。これに対してシャドーバンキングは、取引の仕組みや業務内容、定義もはっきりしない影のような存在だ。違法ではないが取引の手法が既存の法令やルールの範囲に収まりきらない金融取引や許認可を得ていない闇の金融業者による法令に抵触するような取引、金融当局が実態を把握していない不透明な取引を含めてシャドーバンキングと呼ぶこともある。銀行やノンバンクが、正規の業務の裏でシャドーバンキングに手を出すこともある。当初は通常の金融取引だったのが次第に複雑になり不透明になって、実態不明のシャドーバンキングに変化してしまうこともある。シャドーバンキングは、今では中国の不透明な金融取引を示す言葉として定着してしまった。特に前置きがない場合、シャドーバンキングの舞台は中国と思っていい。

 中国は、銀行に対する規制がかなり厳しく、銀行が融資できる金額や金利に決まりがある。そこで、融資の形をとらない金融取引が広がっている。その代表が「理財商品」と呼ばれるもの。銀行より規制が緩やかな信託会社などが小口化した債権を売り出して資金を集め、不動産開発業者や地方政府が設立した投資会社「融資平台」に貸し出す。理財商品を購入した投資家は不動産事業に出資した形になるため、融資とはみなされない。融資に関する規制は受けないから大量に資金を集められる一方、銀行融資より金利が高い。投資家から見れば、高金利が期待できる一方、リスクも高い。最悪、債券が紙くずになってしまう恐れがある。シャドーバンキングで集められた資金が不動産開発などに注ぎ込まれ、バブルを生み出す一因になったともいわれている。理財商品の残高は3月末現在で8兆2000億元(約130兆円)、理財商品以外を含めたシャドーバンキング全体では30兆元(約480兆円)に上回るという推計もある。シャドーバンキングを野放しにすれば、バブルが崩壊して中国経済が大打撃を受け、中国経済の動揺が世界経済全体に深刻な影響を及ぼす可能性もある。

 「中国政府と中国人民銀行は問題を把握しており、手を打ち始めた」と評価する専門家もいる。対策の一つが、銀行の貸出金利の下限の摘発をはじめとする規制緩和だ。正規の融資をしやすくし、シャドーバンキングに頼らない取引を増やそうという狙いだ。シャドーバンキングを厳しく取り締まる姿勢も見せている。金利が急上昇したときは、中国人民銀行が資金を市場に潤沢に提供して金利上昇を抑えた。これに対し、「シャドーバンキングを野放しにすればバブル崩壊の危険性が高まる。逆に、締め付けを強めれば大規模な破たんが相次ぐ恐れがある」と悲観的な見方もある。IMFは7月に公表した年次審査報告書で、中国経済を「ショックを乗り越える十分な余地がまだある」と評価する一方、金融部門のリスクの高まりを防ぐよう求めた。

(ニュース出所 月刊新聞ダイジェスト9月号)
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