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編集後記
 〜旭山動物園とミッション〜



業績31の原理


 

  

 
〜旭山動物園とミッション〜

 長年、一度は行ってみたいと思っていた「旭山動物園」を訪れることができた。
 見学後、札幌に寄った折、タクシーの運転手から今日見学した観光地を尋ねられ、「旭山動物園」と答えると、「あの潰れそうだった動物園が、今や国内動物園のお手本ですね。すばらしい動物園です」という。札幌から車で3時間余りかかるが、この動物園の良さは、札幌の人にも十分浸透しているようだ。札幌には円山動物園もあるが、北海道民としての誇りを感じる。
 旭山動物園を注目させたのは「行動展示」である。これまで、日本の動物園では、一般的に、動物の姿形を見せることに主眼を置いた「形態展示」であったが、行動や生活を見せることに主眼を置く「行動展示」への転換であった。
 ペンギンのプールに水中トンネルを設ける、ライオンやトラが自然に近い環境の中を自由に動き回れるようにするなど、動物たちが動き、泳ぎ、飛ぶ姿を真近で見られる施設造りを行っている。環境エンリッチメントとして、冬のペンギンの運動不足解消から始められた雪の上の散歩は人気イベントで、積雪時に限り毎日開催されるようである。このほか、食事時間を「モグモグタイム」と題し、動物の行動を展示する催しも行われている。旭山動物園の行動展示は今後の動物園展示の指針として、国内外の動物園関係者が視察に訪れるなど、注目され続けているようだ。
 はじめて見学した印象は、"そんなに大きな動物園ではない、動物の種類も少ないようだ"  しかし、"動物たちの行動が目の前で見られる""展示に対するスタッフの熱意が違う、行動するスタッフである"見学者への案内も笑顔で、キビキビしている。
動物たちの説明や案内表示も手書きが多い。見学者を大事にする、おもてなしの心、ぬくもりを感じた。動物たちは勿論だが、スタッフにも親近感がもてる。  さて、倒産寸前の動物園が再興できた理由はなんであったか、勉強してみた。
 一つの視点として、改めて「経営」を問い直したというものである。ドラッカーが問いかけた、いかなる組織にもかかわる「最も重要な5つの質問」である。
 @われわれのミッションは何か、
 Aわれわれの顧客は誰か、
 B顧客にとっての価値は何か、
 Cわれわれにとっての成果は何か、
 Dわれわれの計画は何か、
 という5つの質問からなる経営ツールである」  ミッションが原動力になったようである。
 行動展示が売り物であるが、そのベースには「野生動物の素晴らしさを知ってほしい」というミッションがあった。このミッションを打ち出せたことで、どのような価値を提供すれば喜ばれるかを認知し、これを実現してメジャーな動物園になった。今や、東京の上野動物園にも引けをとらない入場者数を誇る。
 スタッフにも、経営理念が行き届いているのだろうか、イキイキと仕事をしているように見える。
 【ミッション(使命、目的)】何のために仕事をするのか?
 【ビジョン(目標)】何を目標に仕事をするのか?
 【バリュー(価値観)】どんな基準で行動するのか?
 これらをどんな風に共有を図っているのだろうか、もう少し研究してみたい。


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