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月刊 花みずき

〈平成27年度 税制改正後の生前贈与の留意点〉
 
〈日本の貧困化〉

〈今後の生産拠点・ベトナムが首位〉



月刊 経営一番

〜不当「買い叩き」で巨利を独占〜

・赤字納入を迫る「横暴」

・在庫リスク低減の「からくり」





編集後記
 人生の転換期に農業、地域経済再生に農業



業績31の原理


 

  

 
人生の転換期に農業、地域経済再生に農業

 先月のある日、ある自動車販売店のベテラン社員から電話があった。長年お世話になったが、退職するとの挨拶である。好意をもって接していたので、突然のことでびっくりした。能力のある方なので、つい、退職して、どこの販売店へ就職するのかを尋ねてしまった。帰ってきた言葉は全く予期しないものであった。「農業をやりたいので」であった。長年の夢であったようである。新たな挑戦に敬意を表し、成功を祈り、激励して、電話を切った。最近、このような転職のケースや若者が早々に、就農するケースを見聞きすようになった。農家出身でない若い男女が農業生産法人に就職し、野菜栽培の基本を覚え、将来独立することを志向する方々も多いようだ。産業としての将来性や栽培することの楽しさが相まって、就農する人が増えているようだ。農業に対する価値観が変化したと思われる。それは、様々な事件・事象のなかで「食の安全」「健康志向」「自然との共生」、そして手を掛ければかけるほど品質が改良されるような、「やりがい」を考える機会が多くなった背景があるだろう。辛い農作業ではなく、楽しい農作業への転換、ハイテク農業、6次産業、夢はどんどん膨らむようだ。
 さて、山口県萩市をご存じだろうか。吉田松陰先生の生誕地、松下村塾、明治維新を推進した塾生たちで有名である。昨年萩市を訪問した際、ボランティアガイドの方に、「代々」のいわれについて教えていただいた。萩市は夏みかんで有名である。お土産のお菓子もこの夏みかん入りのものが沢山ある。夏みかんは「だいだい」と呼ばれる。同じ木に代々実を着けていくからだそうだ。訪問した旧武家屋敷には必ず数本の夏みかんがあった。今では、萩を代表し、花の咲く5月には街中を甘酸っぱい香りで包む「だいだい」は、江戸幕府が終わり、武士階級が崩壊した時代に経済的に困窮した萩藩武士を救った救世主だったようだ。大政奉還後、時代は近代国家の明治時代へと大きく舵を切っていくが、萩経済は大きな痛手を受け、萩士族は失意のどん底の日々を送っていくことになる。そんな中、新政府の要職を歴任した小幡高政が職を辞して萩に帰り「だいだい」の植栽にとりかかり、萩士族にその苗木を頒布したのが“萩・夏みかん”の始まりだったようだ。最初は、元武士のプライドから、ほとんどが、中々、植栽にかかわろうとしなかったようであるが、植栽を始めた他の元武士の成功を見て、植栽従事者がどんどん増えていったようである。なにしろ、経済価値がかなり高かったようだ。明治20年頃に大阪市場に出回わるようになった夏みかんは、3〜5個が米1升と同じ値段で取引され、高値で取引されたようである。「だいだいの木が3本あれば、子供を上級学校へ通わせることができた」と伝えられているという。明治時代の終わりには萩の重要な産業に成長したようである。
 今、健康志向や世界遺産への登録もあって、和食が世界的にブームである。和食の食材、お茶、果物は勿論、納豆なども輸出され始めている。農業が見直されると共に、米、野菜・果物をベースに地域性を生かした食品、安全・健康な食品が地域経済を救うように思われる。地域経済活性化が人口減少・少子化をも救えるかもしれない。

 月刊 経営一番へ 

  

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