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月刊 経営一番

〜ミニ予測…人〜

〜トレンド…「線虫」が尿からがん発見〜







編集後記
 王子神社焼失 〜リスク管理とBCP(事業継続計画)〜



業績31の原理

  経営一番 NO.249  2015年11月
〜ミニ予測…人〜

相羽建設株式会社 会長 相羽正
 中小企業ながら全国にその名を知られる相羽建設株式会社。国産自然素材を使った戸建注文住宅に特化し、拡大しない企業戦略で独自のポジションを築いた。創業者の相羽正会長は「30歳で人生の計画を立て、その通り実現してきた」と語る。
 同社は1971年の創業当初から戸建の個人住宅を専門とし、加えて幼稚園や保育園、老人ホームなどの木造施設も手掛けている。同社の住宅の特徴は、国産の自然素材を使用している点だ。今でこそ自然素材をアピールする業者は多くなったが、同社は創業当初から国産自然素材使用を一貫してきた。また、太陽エネルギーを家の暖房やお湯に利用する『OMソーラー』も大きな特徴だ。太陽の「光」で発電する太陽光発電とは異なり「熱」を利用する仕組みで、25年前から導入している。これらの自然と共生する家づくりが評価され、2005年には東京都の街づくり事業『むさしのiタウン』の事業者に選定された。
 1945年、新潟県新井市に生まれた同氏。中学卒業後、東京に出たい一心で、小平市で工務店を営んでいた叔父を頼って上京する。仕事を探しながらブラブラしているうちに叔父を手伝うようになり、そのままなんとなく弟子入りしてしまったというのが、同氏の大工人生の始まりだ。
 やがて30歳の時、次女が生まれたことをきっかけに、その後の人生計画を決めた。
 「妻や子供たちを守るために、何が何でも自分でやらなければいけない。会社を倒産させるわけにはいきませんから、不安定な下請けや手形の仕事をしないとか、そういうことをこのとき全部決めたんです。自分の人生を最後まで計画しました」
 10月に古希を迎える同氏の人生は、30歳の時に決めた計画通りに進んでいる。人生計画では「一般のサラリーマン+5歳」で引退すると決め、そのためにどうすれば良いかを逆算。創業40周年にあたる2010年に65歳で引退した。引退にあたっては、すべての不良債権を処理し、現在も、同社は不良債権の無い健全経営だ。
 事業承継に限らず、組織には「社員がすごく大事」と語る同氏。社員教育には力を入れており、時間も資金も会社持ちで、社員が望む所にどこへでも研修に行かせている。社員たちはいまでもあちこちに行って勉強しており、同氏が「行きすぎじゃないかと思うぐらい」と笑うほどだ。また、社員研修を重視する同社は、東村山市内の七つの中学校から職場体験を受け入れている。最近では高校や大学からの職場体験も増えているという。
 「引退に合わせて株を娘夫婦に半分譲渡し、仕事にも経営にも一切口を出していません。そういうことが大事なんです。会議に出ませんよ。私もまだやろうと思えばできるでしょうが、それではキリがない。彼らも頼ってしまうでしょうしね。だから一切関わりません。そうしようと決めていたんです」
 計画通りの人生。その裏には、心もまっすぐ、仕事もまっすぐな清らかさがある。住まいづくりはそんな棟梁に任せたい。
(ニュース出所 月刊ビッグライフ21 9月号)


〜トレンド…「線虫」が尿からがん発見〜

〜がん探知犬も契機に〜
 丸いシャーレの片端に、体長約1ミリの小さな虫がニョロニョロと大量にうごめいている。細い糸上の体を持つ「線虫(せんちゅう)」の一種で、その名も「シー・エレガンス(C.elegans)」。見かけによらぬ華麗な名前の持ち主だ。
 シャーレの逆端に健康な人の尿を10倍に薄めて1滴垂らすと、線虫たちは尿を避けるように隅に動いていく。次に、がん患者の尿を同じように垂らすと、線虫はわらわらと近寄っていき、約30分後には大半が尿の近くに集まった。線虫が反応しているのは、尿の匂いだ。
 尿が発する臭いに線虫が引かれて寄っていく「誘引行動」を利用し、がん患者を9割以上の正確さで見つけ出すことができる。線虫(nematode)にちなんで「n-nose」と名付けられたこのユニークながん診断法は2015年3月、米国のオンライン科学誌「PLOS ONE」に掲載され、国内外で注目を集めている。
 開発したのは九州大学大学院理学研究院の廣津嵩亮助教(43)だ。
 「線虫ってすごいんですよ。においをキャッチする受容体は、人間で約400種、犬は2倍の800種あるのに対し、線虫は3倍の1200種もあるといわれています。小さな体なのに、多様なにおいを嗅ぎ分ける鋭敏な嗅覚を持っているんです」
 線虫はマウスと同じで、嗅覚に限らず広く実験に使われるモデル動物の一つ。「よく線虫が大好きな変人と勘違いされるけど、嗅覚の研究をしているだけ」と苦笑いする廣津さんだが、線虫に寄せる思いは熱い。
 「線虫の嗅覚機構を詳しく調べる基礎研究を地道に続けてきましたが、それを『がんのセンサー』として使おうという発想はありませんでした」
 きっかけの一つは13年5月、がんの有無を嗅ぎ分ける「がん探知犬」の話を聞いたことだ。犬の鋭い嗅覚で呼気から患者を嗅ぎ分けるが、気温や湿度、犬の体調などによって精度にバラツキがあり、一日に5検体程度が限界。検査用の犬を育てるには、お金も労力も時間もかかる。そこで「犬よりも嗅覚が発達した線虫も、がんの嗅ぎ分けができるのではないか」と考えた。シー・エレガンスなら土の中にいくらでもいるし、簡単に増やすこともできる。
 「n-noseは尿を使うので苦痛ではないし、準備も含め1時間半程度でスピーディーかつ高精度で診断結果を出すことができる。線虫やシャーレなど検査にかかる費用は1検体あたり数百円で済みます。がんのスクリーニング(ふるい分け)システムとして実用化できれば、がん検診受診率の飛躍的向上と、それによる早期がん発見率の上昇、がん死亡者数の激減、医療費の大幅な削減が実現できると考えています」
 廣津さんは、多方面の専門家や企業の力を借りながら、実用化に向けて動き始めているが、課題もある。がん細胞が分泌するにおいに線虫が反応しているのは確かだが、どの成分かは未解明だ。さらに多くのがん種、ステージにわたるデータを集めなければならない。ほぼすべてのがんを検出できる半面、がん種を特定できないのも課題だが、すでに「特定のがんにだけ反応しない線虫株」の作成に成功しているという。
 がんの診断の歴史を大きく塗り替える検査システムの誕生に向け、廣津さんが線虫と向き合う日々は続く。
(ニュース出所 AERA 9.7)


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