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月刊 経営一番

〜幸せな職場の経営学〜






編集後記
〜 マンネリ思考を壊す 〜



業績31の原理

  経営一番 NO.295  2019年09月
〜幸せな職場の経営学〜

     「働きたくてたまらないチーム」の作り方       前野隆司 著

 社員と組織を幸せにするには?幸福(ウェルビーイング)を研究する著者が、人が幸せになるために必要な「4つの因子」を明らかにし、それを職場で高めることの重要性を説く。
●経済学者ロバート・フランクは、財を次の2つに分類した。
 ・地位財:他者との比較優位によって価値が生まれ、満足を得られる財。役職や所得、家や車など。
 ・非地位財:他者との比較ではなく、それ自体に価値があり、喜びにつながる財。愛情や自由、健康など。
 心理学者ダニエル・ネトルによれば、地位財よる幸せは長続きしないが、非地位財による幸せは長続きする。
●著者が行った調査の結果、人が幸せになるために必要なのは、次の「4つの因子」であることが明らかになった。
 @「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
 A「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
 B「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)
 C「ありのままに!」因子(独立と自分らしさの因子)
●これからの時代は、集団主義と個人主義、両方の良さを兼ね備えた「ウェルビーイングな組織」が求められている。それは、「個人の幸せ」も「皆の幸せ」も大切にする組織である。
●幸せの4つの因子を個人主義・集団主義の面から見ると、2つに分類できる。すなわち、@BCは“個”の幸せ、Aは“皆”の幸せを目指す因子だ。この2つをバランス良く高めることが、幸せな組織や社員を育むことにつながる。
●トップに依存する経営は、変動に弱い。社員1人1人が全体のことを主体的に考えて動く自律型の組織は、変動に耐えうる。
●人は主体的になることで学び、成長する。学びや成長は、幸せの4つの因子のうち、@に関連する。つまり主体的であることが幸せにつながるのである。
 (幸せを構成する4つの因子)詳細
 「幸せ」の英訳は、一般的には「happiness」である。だが、happinessは「幸せ」というより、「楽しい」「嬉しい」といった短期的な感情としての幸せの意味合いが強い。
 私の研究する「幸福学」は、心理学などで使う「well-being(ウェルビーイング)」の意味に近く、「幸福学=well-being study」と捉えている。
 私は、どんな状態が幸せと言えるのかという幸せの心的特性を明らかにするため、日本人1500人にアンケートを行った。その結果、人が幸せになるために必要な「4つの因子」が判明した。
 @「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)
 自分は、自分なりのコンピテンス(能力・強み)を活かせているか、社会の役に立っているかなど、自分が成長し続けていることを実感することで、幸せを感じられるという因子である。
 A「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)
 誰かを喜ばせたり、親切にしたりすること、逆に自分が愛情を受けていると感じる、親切にされるなど、他者とのつながりによって幸せを感じることができるという因子である。
 B「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)
 前向きさと楽観性の因子である。常にポジティブで楽観的であること。自分や他人を否定するのではなく、受容することは、幸せであり続けるために大変重要な要素である。
 C「ありのままに!」因子(独立と自分らしさの因子)
 「自分らしく過ごせているか」を表わす因子。ありのままの自分を受け入れ、自分らしい人生を送ることが確かな幸せへとつながる。

 このように、膨大にあると思われていた幸せの要因が、因子分析によって、わずか4つの因子から構成されることが明らかになった。人によって幸せの姿は違っても、幸せになるための基本メカニズムは存在するということだ。
 そして、この4因子が程よく備わっていることが、より幸せな状態であると言えるのである。

(ニュース出所 TOPPOINT令和元年8月号)


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