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常盤平といえば、日本の道百選の一つに選ばれた桜通りがあるところである。三月二九日(土)、三月三十日(日)の両日、毎年恒例の桜まつりが催された。溢れんばかりの人並みでも有名なさくらの名所である。
お祭りといえば屋台、子供の頃から馴染みがあり我々日本人には郷愁のある風情である。桜まつりには、多数の素人、玄人の屋台出店がある。
焼とうもろこし、みそおでん、缶ビール二種類、(アサヒ本生、キリン淡麗生)、チューハイ五種類、ジュース類多数、これは我々の仲間の屋台の商品である。
今年で三回目の出店であるが、会長、実行委員長は大はりきりであった。一回目で味をしめ(その時は焼きそばが中心で、良く売れた)、二回目そして、今回につながっている。
売り子をやっていると、本業でないから、普段とは反対の役回りでの顧客とのコミュニケーションが新鮮で楽しいものである。
周りの屋台を偵察してみると、デフレ時代、成熟の時代であるからだろうか? 商売の原点を見たようなうれしい錯覚があった。お客は値段を良く見ている。お客は店の姿勢を見ている。同じ商品を扱う屋台はたくさんある。したがって、値段を見て少しでも安いところを志向しているように感じた。(あたりまえと言えばあたりまえ)そして、お店の勢い(元気な呼び込み、明るさ、誠実さのようなもの)の違いもお客を引きつける力となっている。素人だから創れるお店の勢いが玄人(本業)になると、現実の企業環境の厳しさに戻され、とたんに勢いがなくなってしまうのでは……。もっと打つ手があるのでは……。
屋台出店、売り子は商売のロールプレイニングか……。桜の木の下で勉強させて頂いた。 しかし、会長からの報告によると、今年も良く売れたようである。前年比大幅増収増益である。
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